1【精油の物性】
揮発性→ 滴取り出した精油をそのまま空気中に放置しておくとどんどん蒸発していく性質。
脂溶性→ 水や湯に入れてみると、表面に浮いて膜のように広がります。これは水より軽く、水には溶けにくい性質を示しています。ところが植物油には非常によく溶けます。これを親油性、または脂溶性という。
可燃性→ よく燃える性質。
芳香性→ 香りがすること。
2【精油の製造法】
水蒸気蒸留法→ 水蒸気で蒸して香りを採る。
原料の植物を蒸留釜に入れ、直接蒸気を吹き込んだり、釜に入っている水を沸騰させたりして、その水蒸気で植物の芳香成分を蒸発させる。この芳香成分を含んだ水蒸気は、次に冷却管を通って冷やされるうちに液体に戻る。ここで上に浮いた芳香成分を、水と分離して精油として得る。
圧搾法→ 圧搾して香り成分を搾りとる。
ほとんどが柑橘系の果皮から精油を抽出するときに使用される。ローラーや遠心法による機械で圧搾。熱による変質をうけないが、不純物が入ったり変質し易い成分も多いので品質の劣化が早い。
溶剤抽出法→ 香り成分を直接溶かし出して採る。
植物中の芳香成分を溶かし出す揮発性の溶剤を使用。石油エーテル、ヘキサン、ベンゼンなどが使用され、植物を入れた溶剤釜で抽出する。この液体から水分を蒸発させると固形ワックス状になりこれをコンクリートと呼びます。ここからエチルアルコールで芳香成分を取り出し、最後に得られたものをアブソリュートと呼んでいる。
油脂吸着法→ 油脂に香り成分を吸わせる。
(冷浸法、温浸法)現在はほとんど行われていない。牛脂や豚脂が香気成分を吸着する性質を利用したもの。冷浸法(常温の脂肪に吸着させる)と温浸法(60〜70℃に加熱した脂肪に花などを浸し、香りを吸着させる)がある。この吸着した脂肪からエチルアルコールで香りを取り出す。
超臨界液体抽出法 液化ガス(二酸化炭素、ブタン)を超臨界状態におき、芳香物質を抽出する方法。従来の方法より微細な領域(特に低沸点)の抽出が可能。熱による物質の変化も防げる。二酸化炭素の臨界点が一番収率がいい。
3【精油の化学】
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化学の基礎
原子→ 物質を構成する1単位。各元素のそれぞれの特性を失わない範囲で到達し得る最小の微粒子。大きさは、ほぼ1億分の1センチメートル。原子核と電子から成る。
分子→ 原子の結合体で、物質がその化学的性質を保って存在しうる最小の構成単位を見なされるもの。高分子のように数千から数万の原子から成るものもある。
有機化合物→炭素を含む化合物の総称。以前は有機物すなわち動植物を構成する化合物および動植物により生産される化合物を、生命力なしには人為的に合成できないものと考え、無機化合物すなわち鉱物性の物質と区別してが、今日では単に便宜上の区別。
精油の正体→ 油は有機化合物であり、揮発性の芳香成分が数十から数百種混合された芳香物質です。主に炭素、水素、酸素などによって構成されている。
これらの有機化合物は、テルペン系炭化水素類、アルコール類、フェノール類、アルデヒド類、ケトン類、エステル類などに分類されます。
そしてこれらの化学物質のいくつかは、人体に対し少量でも強い作用を持つ場合があります。(1,8シネオール、カンファーなど)
ラベンダー精油の成分表
酢酸リナリル 46.71〜53.80%
リナロール 29.35〜41.62
3-オクタノン 1.75〜3.04
TRANS-オシメン 0.86〜1.36
CIS-オシメン 1.35〜2.87
酢酸ラバンジュリル 0.27〜4.24
リモネン 0.02〜0.68
α-ピネン 0.02〜0.67
1,8-シネオール 0.01〜0.21
ラバンジュロール TRACE〜0.57
その他
「油(オイル)」という名の誤解
精油は「油脂」ではありません。「油脂」は脂肪酸のグリセリンとのエステルすなわちトリグリセリドを主成分とする物質で動植物からとれる脂肪油と脂肪の総称です。
参考資料 アロマテラピーアドバイザーテキスト、広辞苑、
アロマテラピー検定テキストブック
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