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 水晶(聖書にいう碧玉)は、機能や感覚器官としての皮膚を全般的に強くしてくれます。同時に外胚葉の子葉組織(神経組織、脳、感覚器官)を刺激します。結晶構造を持ち二酸化珪素を含む碧玉は、ホリスティックな意識に対する触媒として作用します。碧玉はすべてを包み込み形作る作用で、人間の器官と組織構造とに働きかけます。水晶はとても調和をもたらしてくれる石です。すべての創造の次元の力を集束させ放射するからです。「地球の皮膚」である地殼が主に石英と珪酸塩から構成されているように、皮膚、毛髪、爪は珪酸塩を含む二酸化珪素で構成されています。二酸化珪素が皮膚などの形状や強さを作っています。水晶を通して宇宙の創造する力が物質に浸透し、生物学的肉体を創ります。水晶は創造の次元では鉱物の次元と共鳴関係にあります。

 サファイアは、12の「天の都の石」の中で唯一、成分に二酸化珪素を全く含まず純粋な酸化アルミニウム(磐土・Al。一〇ヨ)が含まれます。それゆえサファイアは浄化された土ともいわれます。サファイアは水晶や二酸化珪素と比べて最も霊的に高い特性を持っており、青系の色が特に多くあります(サファイアにはあらゆる色があります)。この「霊的に高められた」土は天地創造の物語(創世記2章7節)を思い起こさせます。「主なる神は、人間を土の塵で人を形づくり、その鼻に息を吹き入れられた。」サファイアは肉体の愛、受胎、生殖、妊娠、誕生に関係するあらゆることがらを強めてくれます。スターサファイアの特徴は交差する6つの光の筋です。これは人間の中で焦点を結び融合する6つの創造の次元を示唆しています。おそらくこれは、「セクシュアリティsexuality=sex-ualityという言葉に内在する霊的な背景と思われます。sex一とはラテン語で「6つの」を意味する言葉です。受け入れて宿す女性と作り出して生殖する男性の行為(セクシュアリティ)の中 で人間は6つの創造の次元すべてを意識で感じ、生きるべきものなのです。
 サファイアは性腺、生殖器官、腸(消化器)を刺激し、新陳代謝を調和さ せる作用があります。

 
 無定型質の割合の高いカルセドニー(聖書にいうめのう)は石英の青色の 変種で、アフリカ南部ナミビアなどで産出します。カルセドニーは結晶化し た粘膜や舌の表面に見えます。世界中に広く分布するカルセドニーのこのよ うな特徴は、植物の次元に分類することが正しいことを示しています。カル セドニーの結晶には、小さな木のように見えるツリー・アゲート(模樹めのう)や苔のように見えるモス・アゲート(苔めのう)など、植物に似ている 構造が中によく見られます。小さい水泡状の模様もあり、あらゆる水状のも の関係があることもわかります。カルセドニーは味覚を強化して、唾液と混 じって液体状になった食物からの栄養の摂取を促します。

 緑色に輝くエメラルドはベリル(聖書にいう緑柱石)の一種で、これも水 と関係があります。ときにはゲル状で柔らかく、水分が非常に多く含まれて いる状態で採掘されることもあります。くすみのない澄んだ結晶を得るには 時間をかけて慎重に乾かす必要があります。透き通った結晶がとても少ない のはこのためです。小さい水泡の入っているエメラルドは乾燥のスピードが 速すぎると割れたりひびが入ったりして価値が下がります。この石の色は 「エメラルドグリーン」という呼び名があるほど印象的です。エメラルドは 植物の世界を連想させます。この石の持つ意味についての直感的な知識は古 代ギリシャの人々は何とか、古代ローマの人々もギリシャ人より劣るものの 少しはまだ持っていました。当時の人々はこの石が葉や植物や自然全体に緑 の色を与えると信じていました。ヒルデガルド・フォン・ビンゲンはこの石 の力を「緑の力」と呼びました。新生の力です。エメラルドと、創造の次元 の中の植物の次元の関連はある独特の結晶の形にも現れています。花びらの ような形の結晶が6つひとまとまりになったものです。 エメラルドは身体の中の植物のような液体の流れと成長の力を強め、組織 の再生力を強化します。エメラルドは人体の水分調整を行なう人間の中の植 物の次元である腎臓と副腎を刺激を与えます。

 サードニクス(聖書にいう赤縞めのう)は縞模様のあるめのうで、石英の一種です。サードニクスは赤みがかったカーネリアン、爪色のオニキス(キ リシャ語でOnyXは爪の意味)、黒や灰色がかった青色のカルセドニーが層状 になっています。その層の中に空洞があり、空洞の微細結晶でできた内面は結晶化した粘膜のようにも見えます。半分に割っためのうの晶洞は、臓器の解剖標本を思い起こさせます。たとえば腸の断面や腎臓や胃などの管腔器官の切開面です。この流れのような構造は人間や動物の胚や器官の発達の過程 での姿と似ているようにも思われます。内側に空洞が発達することが動物と 植物において異なる点です。この内側の空洞の存在が、微細物質状で感じる 力を持つ心が肉体化される上で前提となります。動物は鼻で他の「心を持つ 存在」のにおいを自分の中へ取り込みます。鼻でにおいを感じ取ることで、 同じ種類の動物の状態や意図を通して接したり情報を得たりできるのです。 サードニクスは創造の次元の中の動物の次元、つまり人間の中の感情や心 と共鳴関係にあり、嗅覚の力を強化します。

 石英の変種であるカーネリアン(聖書にいう赤めのう)は、色が肉に似て いることから古代ギリシャ人はCarneol「肉に似たもの」(ラテン語のCarneは 肉の意味)と呼びました。カーネリアンは、赤みをおびたバラ色の中に白い筋状のものが入っている様は、まるで筋の多い肉のようです。色の濃いもの は、まさに新鮮な鶏のレバーと同じ色です。カーネリアンは感情を宿す心と 血液の親友といえます。カーネリアンは自然に生ずる心の働きを容認し、周 囲と友好的な関係を作るのを助けてくれます。
  この「心に関連する」石は、胃、肝臓(胆嚢)、膵臓を刺激し、消化(小 腸の働き)を活発にします。気分が良いときは血行を刺激して熱の代謝を強 化し、血流が活性化すると心も暖かくなります。カーネリアンは一般的に、 感情面の調和を保つよう働きかけます。

 珪酸塩のひとつであるベリル(聖書にいう緑柱石〕は、今日では貴石の中 のグループのひとつになります。すでに取り上げたエメラルド・水色のアク アマリン、ピンク色のモルガナイト、黄緑色のヘリオドールもベリルの仲間 です。ヘリオドールの無定型構造は結晶化した血清やリンパ液を連想させます。「天の都の礎石」の分類の中ではエメラルドはすでに説明したように水状のものと関連がありますが、リオドールやアクアマリンなどのベリルも体内の体液と関係があるのです。エメラルドは創造の次元の中の植物の次元に対応し、腎臓や副腎を刺激して身体の組織や細胞の水分バランスを調整し ます。「さらに高い位置にある」ベリルの仲間のヘリオドールはリンパ系全 体を免疫系の循環として、また中心的な免疫器官である脾臓や胸腺を刺激し ます。「太陽の贈り物」であるヘリオドールは私たちの中のもうひとりの自分(天使)と共鳴関係にあります。もうひとりの自分(天使)は免疫系に表れ、個人個人の精神面が土台となっている免疫力の強化を助けてくれます。

 珪酸塩のひとつであるトパーズ(聖書にいう黄玉〕は黄金色からピンク.オレンジ系の色の棒状の結晶(アメリカ大陸産)が光ファイバ.ーケーブルのように光を伝導します。下からをペンライトで照らすと・結晶の先姉からスポツトライトのような光の束が放たれます。石横からは結晶の先端が燃 えているように見えます。トパースでは黄金色が最も多く見られ典型的ですが、他にも淡青色、透明、淡褐色、ピンク色の結晶もありす。トパーズは「光の石」で、黄色い色はリンによるものです。リンはギリシャ語のphosphorosで「光を運ぶもの」の意味です。古代ギリシア人はトパーズの中に世の闇に光をもたらす結晶化した太陽の光、生の喜びの赤い炎を見出していました。トパーズは叡智(セラフ)の次元、内の光や喜びと至福感の世界 と共鳴関係にあります。精神的な輝きと感激する心を呼び覚まし刺激し、それが目の輝きという形で表れます。トパーズは視力を癒す作用があります。

 クリソプラス(聖書にいうひすい)はカルセドニーの変種、つまり石英の仲間で色は青リンゴ色です。母石の空洞になっているところに無定型質で葉弁状で存在します。光に当てると色があせやすい石です。湿気のある暗い場所に置くと輝くような色が戻ります。この石は暗いところや湿ったところ、 そして空気のあるところを好むようです。クリソプラスには空洞や割れ目がよくあります。ここから空気との関連や呼吸器と肺との共鳴関係がわかりま す。調整をもたらす緑色は甲状腺、新陳代謝、呼吸に偏ることのない影響を 与えるという象徴です。この石の輝くような色は嬉しくて興奮させてくれるようです。人間の中の叡智(セラフ)の次元の感激の炎をたぎらせ、その喜びを輝きとして外へ表すよう促します。

 珪酸塩である赤色ジルコン(ヒヤシンス石)は、貴石の中で最も比重が高 く(比重4.8)、ダイヤモンド(硬度8)に次いで硬度が高く(硬度7.5)、光 の屈折率もとても高い石です。比重が大きくトリウムとウランがごくわずかに混入しているのため、放射能をおびた物質に非常に近い石です。放射能と は物質がエネルギー、つまり光に物理学的に分解されることです。赤色ジル コンは分解が初期の段階にあり、物質の中の精神的なものを放射することを 象徴します。人間の新陳代謝における物質のエネルギーへの転換は、ホルモ ンとホルモンの細胞物質代謝への働きかけで制御されています。すべてのホ ルモン分泌腺のホルモン分泌の制御中枢は脳下垂体です。脳下垂体前葉はホ ルモン分泌腺を刺激するホルモン(甲状腺刺激ホルモンなど)を分泌します。 赤色ジルコンは超自然的存在(神)の次元や人間の「第三の目」あるいは 「神のような目」である脳下垂体前葉と共鳴関係にあります。ホリスティッ クな自己意識を目覚めさせ第三の目が開くよう促します。

 アメジスト(聖書にいう紫水晶)はスミレ色の水晶で、その名前はギリシ ャ語に由来します。ギリシャ語のmethyoは「酒に酔っている、うっとりして いる、満腹である、堪能させる」状態を意味し、またa-methystosは否定の接 頭語がついて意味は「酒に酔わない」になり、酒宴で酔い酩酊や飲み過ぎに 抗することができることです。酒に負けることのないように古代のギリシャ 人やローマ人はアメジストをワインに入れて石の精神的波動の情報を得よう としていました。
  自己意識が高いことは自己について創造する力や自己を制御する力が高い ことを意味します。アメジストと内面で共鳴関係ができれば、この石の持つ力が私たちに向けられ刺激してくれます。人体に創造する方向に働く制御的な力は、脳下垂体後葉によるホルモンをつかさどります。アメジストは主と して脳下垂体後葉に働きかけます。また自信とホリスティックな自己意識を 刺激します。アフリカ南部のナミビアで約30年前にこれまで知られていなか った形態のアメジストがみつかりました。それは水晶や煙水晶にできたファ ントム・アメジストです。石英の中心にスミレ色のアメジストができ、その アメジストはその後、透明の水晶、もしくは煙水品として成長したものです。 石英の結晶の内部にスミレ色の結晶が存在し、ほとんどの場合その結晶は外側の結晶の構造と平行になっています。この形のものは「幽霊結晶」と呼ば れます。(私は「精神結晶」と表現した方が適切だと思うのですが…。)スミ レ色は神の創造の次元を象徴します。私は結晶の中に結晶があるという構造 は、あらゆる物質の神的・精神的な胚の目覚めの象徴と考えます。それは創造されたものの中で輝きを放つ「内在する神」を示唆するものでもあります。

 参考図書
 
新訳 コスモセラピー―7つの感覚と次元から新しい世界をひらく
ディートリッヒ・ギュンベル (著), フレグランスジャーナル社
 もっと詳しくコスモセラピーについて知りたい方は上記の本を読まれることをお勧めいたします。
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